1月27日公示、2月8日投開票の衆議院選挙。慌ただしく走る選挙カーからの候補者の声は、あなたの耳に届いているだろうか。この国で暮らす人々の生活にとって、大きな分岐点となるこの選挙について、今回はRUDE NEWSらしく「無知や無関心は自己責任ではない」という観点から、基礎的に解説していきます。まず、なぜ解散総選挙になったのか?昨年、10月に「働いて働いて働いて働いて働いて参ります」と高らかに宣言し総理なった高市氏、しかしなぜたった3ヶ月で解散してしまったのだろう?様々な観点があるけれど、最も重要なのが統一教会問題の再燃だと指摘される。昨年9月、韓国で、統一教会の韓鶴子総裁が大統領夫人への贈賄などの容疑で逮捕され、その捜査の過程で、「TM(トゥルーマザー)特別報告書」という教団内部の機密文書が押収された。この中には、自民党と統一教会の強い結びつきが記されていた。特に高市総理がクリアファイルに遺影を入れて伊勢神宮に参拝するほど恩師と仰ぐ、安倍晋三元首相との関係は、想像以上に強いことが読み取れる。高市氏の名前も32回にわたってこの文書に登場する。「日本を未来へ導くことができるのは高市早苗先生しかいない」「高市氏が自民党総裁になることが天の最大の願いである」などと高く評価する記述がある。統一教会は日本政界とのパイプを「天の秘密ルート」と呼んでいて、そのパイプは安倍氏の祖父の岸信介から安倍晋三に引き継がれた。教団側はそのパイプの次の担い手として高市氏に注目し、総理就任を熱望し、支援したという。(自民党安倍派議員に統一教会が無償で秘書を提供していたとの証言もある)また、290人もの自民党議員の選挙を支援したことや、以前の記事にも書いたように、普天間移設=辺野古の問題をかかえる名護市長選挙、沖縄県知事選挙にも統一教会が大きく介入し影響を及ぼしたことが生々しく記載されている。3000ページに及ぶこの資料は現在も検証が進んでおり、自民党と統一教会の長年にわたる共依存関係が今まで以上に明るみになりつつある。高市総理には時間がなかった。このTM特別報告書が多角的に検証されれば、国会やマスコミでの追及は厳しいものになり、支持率の低下は免れない。一国の首相と、深刻な被害を生んできたカルト宗教との密接な関係が明らかになれば、政治的責任は極めて重く、進退が問われる事態になりかねない。もう一つの不祥事がある高市政権と連立政権を組んだばかりの日本維新の会議員による集団的な国民健康保険料逃れだ。維新の会の地方議員たちは、実態のない団体の役員になるという手法で、脱法的に保険料の支払い負担を回避してきた。発覚後、数名が処分されたが、その実数は数百人に上るとの指摘もある。国保の負担を市民に求める立場にある政治家が、グレーな方法を組織的に共有し、自らはその負担を免れてきた。「身を切る改革」を掲げ、予算削減を叫んできた日本維新の会が、自分たちだけは負担を逃れていたとなれば、有権者としては裏切られた気持ちになって当然だろう。政治的な倫理観が大きく問われる不祥事となった。言ってることとやってることがちゃいますねんこれらの疑惑の追求が本格化する前に、支持率の高いうちに国会を解散し選挙に勝つことで「私は国民からの信任を得た」とリセットし、逃げ切ることが今回の高市総理の解散の狙いだろう。物価高や円高で市民の生活が苦しく、一刻も早い対策が求められる中で、ものすごく自分勝手な解散だ。この解散で、政治的な空白ができ、来年度予算の決定も遅れる。まして大雪の影響や受験シーズンで、選挙に行くことも大変な時期だ。この選挙にかかる税金は850億円とされる。市民としては、この税金は米の価格安定に使ってほしいところだ。資料によると米の値段を安定させるには、年間300〜800億円程度の資金投入が必要とのこと。850億円あれば、足りる数字だ。また、この解散は高市政権の掲げる政策とも矛盾する。現在の自民維新政権は、予算の削減策として国会議員の1割削減を目指しているが、実際、それで浮く税金は年30億円ほど。なんと今回の選挙一回で、その28年分の予算を使ってしまうのだから、「言ってることとやってることがちゃいますねん!」とSHINGO☆西成みたいにツッコミたくなる。裏金議員の復活この解散でもう一つ驚いたことがある。それは前回の石破政権下の選挙で自民党の公認を外されたり、比例復活できず落選した「裏金議員」たちを「みそぎは済んだ」として大量に復活させようとしている点だ。みそぎって、加害者側が勝手に済ましていいのだろうか?いわゆる「裏金議員」は今回、自民党から約40名が出馬しており、その中には、参院選で落選した杉田水脈氏の名前もある。(差別的発言で有名)裏金議員以外にも、有権者にカニやメロン、イクラなどを配って公選法違反で有罪になった東京9区の菅原一秀氏を自民党公認とするなど、高市氏の支持率が高いうちにやりたい放題な感じで、有権者を舐めてるとしか思えない。高市人気の裏で、政治と金の自民党大復活という、やばい選挙なのだ。なぜ選挙に勝つとリセットされるのだろう?先日、この選挙の件を友人と話していて、素朴な質問をされた。「疑惑があっても解散して選挙で勝ったらリセット?なんで選挙で勝ったらリセットになるんですか?」確かに、、、与党が選挙に勝つことで「疑惑はあるがそれを知っても国民が私たちを選んだ」という身勝手なロジックを立て、疑惑について「もう終わった話」という空気を作り、逃げ切る。残念ながらマスコミも視聴率が取れないと話題を変えてしまう。そんな政治に慣れている自分に反省した。僕らは選挙の結果に関わらず、問題の追求をし続けなければならない。政治素人の目線が重要なこともたくさんあるのだ。そしてこの、選挙で勝って疑惑から逃げ切る手口を常態化させたのが、高市総理が師と仰ぐ安倍晋三元首相だ。有権者はこのまま政治家に舐め続けられていいのだろうか?女性初という雰囲気とネット人気だけで、実は物価対策もせず、軍事費だけを上げ、自民党と大企業だけが儲けていく高市政権でいいのだろうか?消費税減税についても自民党は「検討を加速する」と言っただけで、具体策を示していない。233議席、衆院過半数を与党が越えなければ退陣すると高市首相は明言した。情勢調査では今のところ、自民が過半数を超える勢いだ。しかし時間はまだある。各選挙区で接戦が続いている。国民の生活を置き去りにする政治と縁を切りたいならば、有権者はしっかりと考えて、投票に行くことだ。youtubeやショート動画の発信者の不明な情報ではなく、発信者が責任を持って書いたものを参考にしてほしい。28日、沖縄の自民党候補の応援に駆けつけた小泉進次郎防衛大臣。物価対策の話を一切せず、「日本は今、安全保障の危機にある」の一点突破の演説で驚いた。他国の脅威を煽ることで有権者を動かす意図を感じた。これは奇しくも、統一教会が「この壺を買わないと不幸が起こる」と信者を洗脳していった霊感商法のやり方と似ている。写真にあるようにSPは防弾対策の鉄板を持ち歩いていた。統一教会と自民党の繋がりがなければ、安倍晋三氏も襲撃されず、こんな鉄板も必要なかっただろう。因果応報だ。次回は、「高市自民が衆院選に勝つと何が起きるか?」について解説する。