2月8日に迫った衆院選。沖縄の全4選挙区の全候補者の演説を追っている。今回は沖縄3区。沖縄島の沖縄市から北部全域の3候補について解説します。屋良ともひろ候補63歳 中道改革連合公認フィリピン大学卒業 元沖縄タイムス記者 前回は比例復活当選 尊敬する人物は瀬長亀次郎https://yaratomo.com/公示日の第一声は、辺野古・大浦湾の埋め立て工事が見渡せる名護市、瀬嵩の浜から。今まで所属していた立憲民主党が、公明党と合わさり中道改革連合となった。これにより、辺野古の埋め立て中止を公約としていた旧立憲が、この公約を撤回してしまうのでは?という疑念が生じていた。とりわけ1月19日、中道・安住幹事長が記者会見で「辺野古中止は現実的ではないが、沖縄の人の声を聞く」という発言をし大きな物議を醸した。翌日、屋良氏は急遽、上京し安住幹事長のこの発言に抗議した。この結果、立憲民主党としてのスタンスは「辺野古移設は中止」であり、この立場に変更はないことが確認された。また、沖縄の歴史的背景、現在の基地負担の実態、そして繰り返し示されてきた民意を真摯に受け止めたうえで、中道の立場から解決に向けた協議を今後も継続していくことで一致したとされている。中道沖縄県連は21日に、先の安住氏の発言の撤回を求める文書を野田佳彦代表に提出した。屋良候補のパートナーである直美さんは筆者の取材にこう答える。「屋良が辺野古を容認したら議員をやっている意味がない。屋良を国会に送ることで、中道自体が辺野古反対を強く主張する党になる。前回のような比例復活ではなく、選挙区で当選させることで屋良の影響力は党内でより強くなります。これが大事です。」教師として米軍の騒音被害に悩まされてきた直美さんの言葉は切実で、説得力のあるものだった。「なぜ、日米同盟は辺野古ありきなのか?沖縄の犠牲ありきなのか?」屋良候補のこの言葉には私も強く同調する。屋良氏は、基地問題や日米地位協定の専門家だが、経済対策の分野でもじわじわと支持を得て、前回は自民・島尻候補に1769票まで差を縮めた。今回も、沖縄北部地域の経済対策として、輸送コストの削減や那覇、名護間の鉄道開通の実現を強く訴えている。中道執行部の失言が招いた不信感をいかに個人として払拭できるか、まだ4割の投票先が未定と言われる公明票をどれだけ取れるかが、この選挙の鍵となる。%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FtPvsoq-tYpE%3Fsi%3D-Zt6iP2ThS1scSYn%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E島尻あいこ候補60歳 自民党公認上智大学卒業 元リーマンブラザーズ証券勤務 前回は選挙区当選菅義偉元総理を政治の師とするhttps://shimajiriaiko.com/28日、沖縄市での演説。小泉防衛大臣が応援に駆けつけたこともあり、国とのパイプの強さを強調した。うるま市長などの応援弁士も自民党が政権を担わないと沖縄が不幸になると絶叫する。街宣には作業着を着た人々が多く、建設業界との関係の強さを感じさせる。男性たちの野太い声が響く。昭和のとんねるずの番組を見ているようなマスキュリンなノリが続く。沖縄市長が、「翁長知事、玉城知事になり国から県への予算が減らされ、そこに島尻氏が菅義偉官房長官に要請し特定事業推進費という、国からの県を通さない予算がついた」とアピールする。(今年度95億円)「この予算で、プロの試合ができるスタジアムや、動物園に20億円の猿のお家やカバのお家を作っている。」という。そして、「この予算を、敵対する屋良候補が内閣府に圧力をかけ減らそうとした。」と沖縄市長は演説した。(真偽不明)しかし、客観的に解説すると、そもそも沖縄県が辺野古建設という国の事業を認めないからといって、予算を減らすというのが、根本的におかしな話である。そして、自民党系の市長に、県を飛び超えて予算を流せるこの制度というのは、今の政府自民党がいかに言う事を聞く身内にだけ、予算、税金を流すかという。闇の部分の話だ。これを誇りのように話す沖縄市長に驚かされた。島尻候補も菅義偉元総理との強い繋がりをアピール。北部の「菅ロード」や沖縄市の「沖縄アリーナ」など、いかに国から予算をつけてもらい道路や箱物を作ってきたかを力強く話した。物価対策には触れることがなかった。建設業だけが潤って、県民所得最下位の沖縄、それが続いていく。そんな気分になるスピーチだった。応援に駆けつけた小泉進次郎氏も、野外での演説にも関わらず、物価対策の話は無し、「安全保障環境が厳しい」の一点突破だった。また、「相手は安全保障政策の一致がない」ことを声高に批判した。公明党の人々にも島尻氏への投票を呼びかけるなど、支持者の迷いを鋭く突いた。これは中道からすると痛いところを突かれた形だ。筆者が小泉氏の演説を見たのは5年ぶりだったが、正直、演説が上手くなっていると感じた。侮れない存在になっていた。小泉氏本人が、防衛や軍事について、物凄く好きな分野なのだというのが伝わってくる。今後、自民党が勝つと起きると言われる国防費(軍事費)増税にとって、彼は重要な存在となるだろう。私は怖いと感じた。小泉氏の演説には機動隊車両まで配備されていた。%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FunBzGIXebcQ%3Fsi%3DtG84dQGS4Ii_wQtM%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E仲間あきこ候補42歳 参政党公認福岡大学卒業 会社経営 新人尊敬する人物 松下幸之助https://sanseito.jp/shuin_election_51/市民の生活、物価対策、奨学金の話、子育ての話、税金の使われ方について語る様子は切実さがあり、演説だけ見ていると好印象を持った。失われた30年と言う言葉にも世代的に興味を持った。若さや同世代、というだけで新しさがあり、支持したくなる人はいるだろうと思う。演説後、なぜ、自民党や他の野党ではなく参政党なんですか?と聞くと、「参政党の教育分野の政策に同調した」という。この日のスピーチからは参政党の持つ、暴力性や排外性は見てとれなかった。ただ、別の場所では「外国人への差別的な発言」をしたとのことで記事になっていた。参政党・仲間暁子氏が外国人差別発言 犯罪と結び付け「日本人が歩けない」 衆院沖縄3区から立候補 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1764673あらためて演説だけでは、政治家の人柄はわからないものだ。背景を含めて、その候補の方向性を読み解く力が必要になる。参政党の人々とも途中まで、問題意識を共有できるが、なぜ途中から、排外主義など国家主義的な方向に行ってしまうのか?頭を悩ませている。%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2Fa_OwE46Ig1g%3Fsi%3DuO9ddH-4NlvADWyF%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E沖縄3区まとめ現在の情勢調査では、屋良候補と島尻候補が横一線のようだ。全国的に見れば自民党が優勢の中、この選挙区はかなりギリギリの戦いとなっている。無党派層がどう動くかも気にかかる。これからの沖縄北部が、そして日本全体がどんな方向に行ってほしいか。大切なのはそれぞれが考えを深めて投票に行くこと、今回の記事がその参考になればと思う。沖縄選挙区全候補追跡動画はこちらから取材継続のためのドネーションはこちらへ